【シャツの中心で、樋口はさけぶ】

こんにちは
いかがお過ごしでしょうか。
愛知県岡崎市にてセレクトショップ
「abundantism」をしております、樋口と申します。

いかがお過ごしでしょうか。
先日の伊勢神宮にての樋口さんです。
この時はまだまだ寒かったです。
4月に入って、ようやくシャツが着れる季節!
そこで僕の大好きなアイテム、シャツをたくさん集めたのでシャツ企画をしようと思います!
題して
【シャツの中心で、樋口はさけぶ】
考えた時はね、それなりに楽しんでたんですが
今改めて書いていると
だいぶスベってますわ。笑

シャツの歴史を遡ってみると
紀元前の古代27年〜300年の
ローマまで遡ります。

急に歴史的な話ですが笑
僕は今まで服を通して教養を学んできた節があるので、それもふまえて皆さんと共有したいなと。
服って、表に纏う(まとう)物なので
表層的な見え方に陥りがちですが
もっともっと歴史があって、教養が学べる資料です。
アバンではそんな背景まで一緒に楽しめたらと思っています。

上の絵画やこの彫刻のように
チュニックやトーガといった
「布」を巻きつけた
装いが主流でした。
これが今のシャツの起源です。
布切れの服が時代と共に進化して
今のシャツになっていると思うと
すごいです。
と、同時に布を纏うという行為自体は
全く進化していなくて現代も同じ。
新しい化学繊維などは開発されたものの
当時からウールやリネンの生地を
纏っていたそうな。
リネンは衣服の中で一番歴史のある生地です。
今でも人間はリネンを纏うということは
相当に重要な発見だったんだと思います。

このチュニックとトーガ(トガ)の違いもあり
チュニックは男性も女性も着ていて
トーガは古代ローマの成人男性が着るもの
なんだそうです。
身分や所属を表すものとして
衣服は重要な役割でした。

今となっては
自分自身の表現を表すためにファッションが存在するので、だいぶシャツ(服)の在り方は変わりました。
大きなくくりで区分、、というよりかは
もっと個が重要で
個人を個人を表す
パーソナルな道具です。
【元々は下着なんですから】
シャツは元々下着です。肌着です。
今みたいにアウターとして着る概念は
まだまだここ100年経たないくらいの話です。

ちなみにこういったシャツのラウンドは
前後ろにボタンがついていて
ふんどしみたいに、お股を覆えるように
という、マジで下着(パンティ)の役割があった名残です。笑
今ではそれがデザインとして
残っています。
ちなみに僕はこのラウンドの曲線がシャツの魅力だと感じています。

そんなところを踏まえてシャツを見ていきましょう。
最近作ったリメイクヴァルーズシャツのシリーズです。

HERMESの通称マルジェラ期の名作。

90’s Levi’s remake VARRUSE shirt
¥23,100-
当時のヴァルーズをオマージュして
Levi’s のデニムシャツをリメイクし作っています。
ポケットを外し内側へ。


ウエストから前後をスイッチするので
前後が反転し後ろが開閉するギミックになっています。
あくまでもオマージュなので
当時のVARRUSEと同様に作るだけでは意味がありません。
リメイクだからこそできるファッションとしての面白さを求めています。

OIRA
dress shirt
¥60,500-
OIRA 003/私は蒐集する より

収集、蒐集、コレクション、額縁、木箱、スクラップ、ファイリング
コレクションするという行為を
「 」 という図形で表現。
シャツとパンツが届きました。




OIRA
gather pants
¥74,800-

オーストリア house からは
メリノウールのシャツ。
house of the very island’s…
parker / charcoal
¥41,800-

黒く見えますが、チャコールです。
黒のシャツは正直キザすぎるというか、、
かっこつけすぎ、重いなぁと
最近は思うわけです。
だからこそのチャコールでこの生地の織柄の陰影。
身幅はかなり広いですが
ストンに下に落ちます。


90’s – 00’s ISEEY MIYAKE
pleats”ed” shirt
¥16,500-

元々腰にプリーツが入っていたようです。
それを前の持ち主がプリーツを全部ほどいたっぽいです。
シワシワなんですが
こういう加工です。
洗濯しても取れません。
ISEEYらしくもあり
ISEEYでは絶対ない感じです。
こういうのは提案し甲斐がありますね。



こうしてみていくと
この自由度が高まった
衣服というよりかは
ファッションという文化の中で

この100年で相当にシャツは様々な変容を見せました。

完成系の中では
もう出し尽くした感も感じられます。
多分これからはプロセスです。

アートが絵師からコンセプチュアルな思考に移り変わったように
服作りもコンセプチュアルなものが
80年代から生まれてきました。

ビジュアルは似ていて
「あ〜ギャルソンぽいな〜」とか
「マルジェラっぽいな〜」とか
先駆者の名前を使って表現したりしますが
ビジュアルは似ていても
プロセスが違ったら、それは別物です。

ホルモンの予襲復讐という曲で

とありますが
(すいませんね急な展開で笑)
僕らは服を通して針がどう回ってそこに
たどり着いたのか、どうそれを見るべきなのか
答えというよりかは、考える環境づくりをすべきなように思います。
そんなことを考えながら
こうしてブログを書いてみました。
最近はこういうことを伝えたいので
ライブ配信じゃなくてブログに注力しています。
そんなお話でした〜。
まぁ、とはいってもかっこいいかどうかなんですがね。笑
では。

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