2025-06-14

【OIRA】私は蒐集する 「」

皆様こんにちは、

いかがお過ごしでしょうか。

最近おもろいことはありましたか。

愛知県岡崎市にてセレクトショップ

abundantism(アバン)をしております、樋口と申します。

我々が最近あったおもろかったことと言えば

先日、毎年恒例の家族旅行で福岡に行ってきました。

家族といっても、僕とユカさんと僕の親父の3人です。笑

僕は片親なので母はいません。

今どこで何してるかもわかりません。

今となっては片親あるあるが言えるほどネタにしています。

いきなりナイーブな話をぶっ込んでみました。笑

てなわけで福岡に行ってきたんですが

買い物も大量にして、たくさん食べて

たくさん見て、親父をイジったり、あーだこーだしてきたわけですが

中でもアジア美術館がとても良かったです。

アジアの23ヵ国、パキスタン、モンゴル、中国、インドネシア、バリ、タイなど様々な文化と芸術が展示してあります。

作品を見ているとアナウンスが、、、

「11時30分より、キッズ図書コーナーにてアジアの絵本、紙芝居の読み聞かせを行います・・・」

読み聞かせ!?

紙芝居を通して文化に触れる機会はない!

これは聞きに行かねば!

と、僕のセンサーが反応。

一旦、展示鑑賞を切り上げ

紙芝居を見にいくことに!

平日の11時30分

さすがに、こども達はいなくて

大人3人で聞きました🙏笑

親父と紙芝居見るなんてはじめてすぎる笑

最初で最後だろう。笑

ボランティアスタッフをするお二人から

いろんな話を聞きました。

紙芝居は日本発祥の文化だそうで
絵本と違って話し手の演出で話を広げる技術が大事なんだそう。

いかに引き込めるかだと。

ただ、読み手が少なくなったのも現状なんだそう。

ほぼ役者さん並の表現領域なので無理もない。

しかし、今はこれがフランスをはじめヨーロッパの美術と結びつき
「kamishibai」と呼ばれ発展しているそうです。

そう思うと日本は誇れる文化がたくさんありますね。

美しい読み姿でした。
ありがとうございました!

僕らもお店を通して文化を作りたい。

文化になりたい。

だから文化の発祥がどこにあり

どう発展していくかは触れておきたいところ。

文化は資本主義に対抗するオリジナリティだからこそ個人店としては意識して運営したい。

その後、展示鑑賞に戻りました。

この作品も素敵でした。

無数の不揃いの器。

僕には日本の教育に見えました。

全て個性があっておもしろいのに

整列させることによって、皆同じに見える

全てが同じ間隔、同じ置き方で置かれる。

ひっくり返しておいた方が個性が生きるかもしれないし

少しはみ出した方が目立つ

少し高く置いたっていい。

日本は良くも悪くも個性を平均にするための教育の仕組みですが

僕が考えるぎゃざやアバンの在り方・働き方は

人の個性を活かす仕組み作りです。

クリエイティブなことも仕組みにできるはず。

どう余白を残すか

そこが大切です。

だからまぁ、こうしてブログを書くわけですが

語りすぎず、皆さんの考える余白を大切にしながら書いていこうと今日は考えているわけです。

では、本題に。

OIRAより完売しておりました、

「」鉤括弧(かぎかっこ)柄のパンツが再入荷しましたのでお知らせです!

OIRA

五倍子 gather pants

74,800-

今シーズンのテーマである

『003 / 私は蒐集する』

“蒐集する”

“コレクションする”

とはなんなのか。

箱に入れる

飾る

額装

保管

モノによってもコレクションの仕方は異なります。

「紙」なら額縁に入れたり

「フィギュア」なら飾ったり

「ワイン」ならワインセラーで保管したり

では「服」ならどんなコレクション方法があるのか

服にとっての額縁とはなんなのか。

2025年のOIRAの春夏は

ジョセフ・コーネル

宮武外骨

二人の蒐集家の作品を起点に作られました。

「」柄は文字を保管するような

そんなイメージを想起させます。

文面的に蒐集するイメージを持つ

「」柄が全面にプリントされたパンツです。

実は下部にカーゴポケットがあったり。

何かを蒐集するためでしょうかね。

大きなフラップが ”無くさないように。”

という意志を感じます。

よく見ると、真っ黒ではありません。

これは五倍子染め(ふしぞめ)といって

ヌルデの木の虫瘤を使って染めるのだそうです。

これが、虫瘤(むしこぶ)ってやつです。

普通に生きてたら絶対意識して見ないです。笑

この五倍子染めはお歯黒で使われていた染料なんだとか。

冒頭の話に戻りますが

OIRAの服には歴史や教養があります。

それは ただ服を買う、ただ服を身につけてかっこいい だけの消費的な買い物から

蓄積されやがて文化の1ページになるような

そんな服作りが魅力だと僕は思っています。

だから扱っています。

そんな事を学びながら歩いた

京都での展示会後の『哲学の道』でした。

パンツはオンラインストアに掲載中です。

OIRAのオンライン販売は今シーズンで

終了します。

次シーズンからは、店頭のみでの販売となります。こだわってきた生地が写真だけでは伝わりづらいというのが一つの理由です。

遠方の方はこの機会をお見逃しなく。

というわけで

今週末も店頭にてお待ちしております!

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