【継続することで生まれるもの】
先日の6/26(月)〜6/28(水)までお休み頂き、香川県、直島と豊島に行ってまいりました。
以前から一度は訪れたいと思いを馳せていた場所でした。
それに加え、アバンのお客様がこの島の美術館で働いてらっしゃって、なんと僕たちの結婚祝いのサプライズとして、招待状を送ってくれた事も重なり、ついに行くことができました。
まいこちゃんありがとう!!
さて、この美術館に行って、感じたことをまとめていこうかと思います。
この美術館の計画は今から40年近く前から取り掛かっていたそう。
開館したのは、90年代初頭のこと。
そして、アート作品は期間によって変わるものではなく、何十年も同じものが常設されている。
同じものが何十年もですよ。
本来の美術館なら企画展に応じて作品が入れ替わることがほとんど。
でもこの美術館では常設展示。
それは
「見に来る人のそのときの心境によって、作品の見え方が変わっていってほしい」
という思いがあるからなんだそう。
来る人は年間パスポートで年に何度も訪れるらしい。
同じものが展示されているのに、年に何回も。
すごいことです。
それは、作品が消費されることを防いでいるというように捉えることができました。
僕の心境の中には、これからアバンをどう発展させていこう。岡崎ぎゃざ(造形教室)をどう運営していこう。
というのが、今一番気になるところ。
きっと今の僕には、消費されない継続の仕方というのが、刺さったんだと思う。
SNSでなんでも調べて確認できる現代。
正直、インスタグラムやショート動画などは消費される一方だ。
見たことある、よく売ってる、誰かも持ってた。
だから新しい写真!新しい動画!新しい服!新たしい何か!
そうやってどんどん新しいものを求め、過去のものになって消費されていく。
もちろんファッションは新しいものを半年に一回生み出す、完全消費的な業界であるかもしれない。
それゆえに、消費されないこととファッション(ビジネス)は、真反対で相対するもの。
矛盾する。
けど、ほんとうの価値を求めた時、きっとこの消費のサイクルから外れて、独自のスタイルを見つける必要があるように思う。
僕が大事にしたい事は、
継続したその先の価値。
取引先、お客様、働く仲間との関係性。
今はこれが一番大事に思う。
作品を見ていて思った。
きっとこの美術館が誕生した時は、なんの価値もなかったんだろう。
でも、こうして何十年も続けて来て、想いを継承していくスタッフがいて、それを受け取れる理解度の高いお客様が育っている。
それにこそ本当の価値があるように感じた。
SNSでバズったとかなんだかんだ言って、急に認知が上がったりするかもしれない。
けどそんなのはまやかしで、何の価値もない。
例えば、お笑い芸人はじめて、ちょちょちょいと3年くらいやって目が出なくて、辞めてしまう人。
でも実は20年続けたら、M-1チャンピオンになれたかもしれない。
結成3年目と結成30年目が全く同じネタをやっても意味が全然違う。
パッと出てきたファストファッションとマルタン・マルジェラ が全く同じものを作ったとしても、意味が違う。
積み重ねて、コツコツ続けていった先にしか見えない本当の価値がある。
見失わず、もがきながらも、豊かさを求め、価値を創り上げていこうと思いました。
そんな旅でした。
また何年後かに行くんだろうと思います。
直島は作品を通して、自分自身の価値と向き合える、そんな島でした。
その時にはまた違う価値と出会えることでしょう。
皆様もぜひ伺ってみてください!
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